2026/01/10

【キーボード】未知の領域、分割キーボードCorne V4をレビュー!→まさかの判定Cマイナス!?

 みなさんこんにちは。ガジェットバジェットの、なおです。

これまで当ブログやYouTubeチャンネルでは、数々のメカニカルキーボードを紹介し、キースイッチの交換やテープmod(改造)による打鍵感の追求など、いわゆる「キーボード沼」をそれなりに楽しんできました。しかし、心のどこかでずっと気になっていながら、なかなか足を踏み入れられずにいた未開拓の領域がありました。


それが、「分割キーボード」の世界です。

その名の通り、左右に真っ二つに分かれているキーボード。エルゴノミクス(人間工学)を突き詰めたその形状は、一般的なキーボードとは一線を画す異様なオーラを放っています。今回は、自作キーボード界隈では非常に有名な「Corne(コルネ)」の最新版、「Corne V4」を購入しましたので、その開封からビルド、そして実際の使い心地までをじっくりとレビューしていきたいと思います。

結論から言うと、このキーボードは「最強の入力環境」への入り口であると同時に、これまでのタイピング習慣を全て破壊される「試練の始まり」でもありました。


過去の記憶:アリス配列との出会い

私が「変則的な配列」に触れるのは、実はこれが初めてではありません。記憶を遡ること約20年。Windows XPが全盛だった頃、職場の先輩からあるキーボードを譲り受けました。

それはマイクロソフト社の「Natural Multimedia Keyboard」。

当時としては先進的なデザインで、キーボードの中央が盛り上がり、キー配列がハの字に湾曲しているものでした。今で言う「アリス配列」に近い形状です。上部にはメディアコントロール用のボタンが並び、パームレスト一体型の巨大な筐体は、デスクのスペースを大幅に占有していました。

当時は「アリス配列」なんて言葉も知らず、「なんか変な形だけど、手首が楽だな」くらいの感覚で使っていました。打鍵感はメンブレン特有のフニャッとしたものでしたが、長時間タイピングしても疲れにくいその設計には感心したものです。あれが私にとって、エルゴノミクスキーボードとの原体験だったのだと思います。

それから時は流れ、今の私はコンパクトで打鍵感の良いメカニカルキーボードを好んで使っています。しかし、長時間のデスクワークによる肩こりや首の痛みは現代人の職業病。そこで再び、「左右に手を広げてゆったり打てる」分割キーボードへの回帰を思い立ったわけです。


AliExpressで「Corne V4」を購入

今回購入先に選んだのは、ガジェット好きにはおなじみのAliExpress(アリエクスプレス)。「Corne V4」で検索すると、完成品からキットまで様々なバリエーションが出てきますが、私はビルドの手間を楽しみつつコストを抑えるため、3,801円(購入時価格)の半完成キットを購入しました。

衝撃のシンプル梱包

海を渡って届いた荷物は、箱ですらありませんでした。ビニール袋に包まれただけの、非常にラフな梱包。これぞアリエククオリティ、と妙に納得しつつ開封していきます。

包みを開けると、さらに包みが現れ、「Corne V4...」と書かれたラベルが見えます。中から出てきたのは、左右のキーボード基板(ケース付き)と、それらを繋ぐためのケーブル、そして滑り止めのゴム足のみ。


「えっ、これだけ?」

キースイッチもキーキャップも付属していないため、一見すると電子工作のパーツにしか見えません。キーボードとしての体を成していないその姿に、一瞬不安がよぎります。しかし、手に取ってみるとその薄さとコンパクトさには驚かされました。片手分のサイズは、最近の大型スマートフォンより一回り大きい程度。これならデスクの上に置いても圧迫感は皆無でしょう。

謎の3.5mmジャック

左右のユニットを接続するケーブルを見て、あることに気づきました。端子の形状が、昔ながらのイヤホンジャック(3.5mmプラグ)そのものなのです。

一般的に分割キーボードの左右通信にはTRRSケーブルという、4極のオーディオケーブルのようなものが使われることが多いのですが、実物をまじまじと見ると不思議な感覚です。「これでデータ通信するの?」と疑いたくなりますが、自作キーボードの世界では標準的な仕様の一つです。

また、PCとの接続用にはUSB Type-Cポートが搭載されています。ここは現代的な仕様で安心しました。

いざ、ビルド開始

マニュアル類は一切入っていませんでした。本当に基板とケースだけ。初心者がいきなりこれを渡されたら途方に暮れるかもしれませんが、幸い今回のモデルは「ホットスワップ」に対応しています。はんだ付けの必要がなく、スイッチを差し込むだけで完成するお手軽仕様です。

スイッチとキャップの移植

今回はコストダウンのため、以前レビューした「AURA F75」というキーボードからキースイッチとキーキャップを移植することにしました。

使用するスイッチは「LEOBOG Reaper Switch」。リニアタイプで滑らかな押し心地が特徴のスイッチです。これを一つひとつ、Corne V4のソケットに差し込んでいきます。



ちなみに、今回購入したCorne V4のスペックを簡単にまとめておきましょう。


キー数: 46キー(左右合計)

レイアウト: 40%サイズ分割式・カラムスタッガード配列

接続: USB Type-C

スイッチ: ホットスワップ対応

バックライト: RGB LED対応

チップ: RP2040搭載

ファームウェア: QMK Firmware / VIAL対応


特筆すべきは「46キー」という少なさです。一般的なフルキーボードが108キー前後、テンキーレスでも87キー前後あることを考えると、半分以下のキーしかありません。数字キーの行すらなく、ファンクションキーも矢印キーも見当たらない。この極限まで削ぎ落とされたキー数でどうやって入力するのか?それは後述する「レイヤー機能」が鍵を握ります。

プロファイルの相性問題が発生

さて、F75から取り外したキーキャップを装着してみたのですが、ここで問題が発生しました。

「なんか、打ちにくい…」

F75のキーキャップは「Cherryプロファイル」と呼ばれる、列ごとに高さや傾斜が異なる一般的な形状をしていました。通常のキーボード(ロウスタッガード配列)であれば指にフィットして打ちやすいのですが、Corne V4のような格子状に近い配列の場合、この傾斜が逆に違和感を生んでしまったのです。

指がキーの角に引っかかるような、妙な窮屈さを感じます。せっかくの流用計画でしたが、快適な打鍵のためには妥協できません。


救世主「JUSENDA Blue Cat」キーキャップ

そこで、手持ちの在庫から別のキーキャップを召喚しました。「JUSENDA」というブランドの「Blue Cat」キーキャップです。AliExpressで約1,600円で購入した激安PBTキーキャップですが、これには大きな特徴があります。

それは「MOAプロファイル」であること。

MOAプロファイルは、全てのキーの高さが均一で、表面が丸く窪んでいる形状をしています。XDAプロファイルなどに似ていますが、よりコロンとした可愛らしい見た目が特徴です。

これを装着してみると、驚くほどしっくりきました。高さが均一なので、指をどこに滑らせても引っかかりがありません。さらに、キースイッチがむき出しのフローティングデザインと相まって、見た目もポップで愛らしくなりました。青白い猫のイラストが描かれたキーキャップは、無骨な基板の雰囲気を一気に和らげてくれます。



ソフトウェア設定:VIALの威力

ハードウェアが完成したので、次はソフトウェアの設定です。マニュアルがないので手探りですが、商品ページの情報によれば「QMK/VIAL対応」とのこと。

通常、自作キーボードのキーマップ変更には「VIA」というソフトが使われますが、このボードは「VIAL(バイアル)」という、VIAの派生版かつ高機能版に対応しているようです。

VIALの公式サイトからアプリをダウンロードし、起動してキーボードを接続するだけ。面倒なjsonファイルの読み込みなども不要で、即座にキーボードが認識されました。これは非常に優秀です。

画面を見ると、46個のキーに対して自由に機能を割り当てられる画面が表示されます。ここで重要なのが「レイヤー」の概念です。

物理的なキーが少ない分、「特定のキーを押している間だけ、別のキー配列になる」というレイヤー機能を駆使します。例えば、


右レイヤーキーを押しながら「Q」を押すと「1」が入力される

左レイヤーキーを押しながら「H/J/K/L」を押すと「矢印キー」になる


といった具合です。この設定を自分好みにカスタマイズできるのが、自作キーボード最大の醍醐味と言えるでしょう。今回はとりあえずデフォルトの設定のまま、まずは慣れることから始めてみることにしました。


実践:カラムスタッガード配列の洗礼

準備は整いました。いざ、タイピングの時間です。

キーボードを肩幅くらいに広げ、胸を開いた状態で手を置きます。

「おお…! 楽だ!」

これが第一印象です。普通のキーボードだと、どうしても脇を締めて、両手を胸の前で窮屈に寄せる姿勢になります。それが猫背や巻き肩の原因になるのですが、分割キーボードなら自然と胸が開きます。呼吸も深くなるような、開放的な感覚。これは素晴らしい。

しかし、その感動はタイピングを始めた瞬間に絶望へと変わりました。

脳がバグる感覚

使用したサイトはおなじみの「E-Typing」。普段のキーボードであれば、そこそこのスコアを出せる自信があります。しかし、Corne V4で打ち始めた途端、指が止まりました。

「あれ? 『B』ってどっちの手だっけ?」

「『Y』は右手?左手?」

「『Z』を打とうとして『X』を押してしまう!」

原因は、このキーボードの配列「カラムスタッガード」にあります。

一般的なキーボードは「ロウスタッガード」と呼ばれ、横の行(Row)ごとに少しずつズレています。これはタイプライターの構造上の名残なのですが、私たちは長年の経験でこの「ズレ」に指が最適化されています。

対してカラムスタッガードは、縦の列(Column)が揃っており、指の長さに合わせてキー位置が上下に調整されています。理論上はこちらの方が指の動きに無理がないはずなのですが、長年染み付いた「斜めに指を動かす癖」が邪魔をするのです。

特に左手の小指周り(Z, X, C)のズレ方が顕著に違うため、いつもの感覚で指を伸ばすと、キーとキーの間に指が落ちたり、隣のキーを叩いてしまったりします。脳内にあるキーマップと、実際の物理配置が一致しない。まるで鏡を見ながら文字を書いているような、脳がバグる感覚に襲われました。


衝撃の結果:C-判定

必死に画面を見ながら、おぼつかない手つきでタイピングを終えました。

結果は…。

「C-」

目を疑いました。Cマイナスです。「びっくりするくらい打ててない」という表現がこれほど似合う結果もありません。

悔しいので、すぐに普段使っているロウスタッガードのキーボードに戻して再挑戦しました。

結果は「S」。

この落差。ハードウェアの問題ではありません。完全に私のスキル、いや、「慣れ」の問題です。私の指は、自分が思っていた以上に「タイプライターの亡霊」に囚われていたようです。


まとめ:分割キーボードは「アリ」か「ナシ」か

今回、初めて分割キーボード「Corne V4」を導入してみましたが、その評価は「未来への投資」という言葉に尽きます。

メリット

姿勢の改善: 肩が開くことによる快適さは、一度味わうと戻れない魅力があります。長時間の作業でも疲れにくくなるポテンシャルを強く感じました。

省スペース: デスクの中央が空くため、そこにタブレットを置いたり、資料を広げたりできます。

カスタマイズ性: VIALによるキーマップ変更は強力で、使い込めばホームポジションから手を動かさずに全ての操作が可能になります。


デメリット

学習コスト: これに尽きます。タッチタイピングができる人ほど、矯正には時間がかかるでしょう。数日から数週間、生産性が落ちることを覚悟しなければなりません。


結論

「楽をして入力したい」と思って買うと、最初は地獄を見ます。しかし、その「慣れの壁」を乗り越えた先には、肩こりからの解放と、自分だけの最強の入力環境が待っています。

もしあなたが、


デスクワークによる慢性的な肩こりに悩んでいる

普通のキーボードに飽きてしまい、新しい刺激が欲しい

自分好みに道具を育てていく過程を楽しめる


そんなタイプであれば、このCorne V4は最高の相棒になるはずです。何より、10,000円以下(スイッチ・キャップ含む)でこの体験ができるのは、自作キーボード入門として非常に優秀です。


私はこれからしばらく、このCマイナスの状態からリハビリを続けてみようと思います。いつかこのキーボードでS判定が出せるようになった時、また改めてその使い心地をレポートしたいと思います。

分割キーボード、みなさんはアリですか?ナシですか?

ぜひコメントで教えてください。

それでは、また次回のガジェットでお会いしましょう!

2026/01/03

【オーディオ】旭化成DACの「ベルベットサウンド」を求めて。Shanling M5 Ultraを購入&レビュー!(前編)

 みなさんこんにちは。

ガジェットバジェットの、なおです。

今回は、ついに「清水の舞台」から飛び降りる覚悟で購入してしまった、新しいオーディオ機器のお話です。

正直なところ、やってしまった感はありますが、後悔はしていません。

なぜなら、どうしても聴いてみたい「あの音」があったからです。

今回は、新たに導入したデジタルオーディオプレーヤー(DAP)、Shanling M5 Ultra の開封と、その技術的な魅力について詳しくご紹介します。


はじめに:なぜ今、専用プレーヤーなのか?

みなさんは普段、どのように音楽を聴いていますか?

最近はスマートフォンの性能も上がり、そこそこのイヤホンを繋ぐだけでも十分に良い音が楽しめます。「スマホで十分だよ」という意見もごもっともですし、私自身、普段使いにはそれで満足している部分もあります。

しかし、オーディオ好きとしてどうしても無視できない存在があります。それが「旭化成」です。

「え? 旭化成って、あのサランラップの?」と思われた方もいるかもしれません。そうです、あの有名な旭化成です。正確には、グループ会社の旭化成エレクトロニクス株式会社が、オーディオ機器の心臓部とも言える「DAC(ダック)」チップの製造において、世界的に非常に重要な役割を担っているのです。

今回は、その旭化成が誇る最高峰のサウンド、「ベルベットサウンド」を体験するために、専用プレーヤーの導入に踏み切りました。

オーディオの心臓部「DAC」とは何か

ここで少し、専門的なお話をさせてください。

私がこだわっている「DAC」とは何なのでしょうか。

DACは Digital to Analog Converter の略称で、デジタル信号をアナログ信号に変換する装置や回路のことを指します。

・ CDや配信データ: 「0」と「1」のデジタルデータとして記録されています。

・ DACの役割: デジタルデータを読み取り、電気的なアナログ信号に変換します。

・ 出力: アナログ信号がアンプで増幅され、スピーカーやイヤホンから「音」として流れます。

スマートフォン、PC、ゲーム機、Bluetoothイヤホンなど、デジタルで音を扱うあらゆる機器には、必ずこのDACが搭載されています。そして面白いことに、このDACチップにはメーカーごとの「味」があると言われているのです。

デジタルなのに「音の味」が変わる不思議

「0と1のデジタルの世界なのに、メーカーによって音質が変わるの?」と不思議に思うかもしれません。しかし、各メーカーの音作りへの思想やアプローチの違いが、最終的な音質に大きく影響します。

・ Cirrus Logic社: クールでバランスが良い傾向

・ ESS Technology社: クリアでパワフルなサウンド傾向

・ 旭化成エレクトロニクス: 原音重視で、「まるでそこにいるかのような」臨場感(ベルベットサウンド)

私はこれまでいくつかのオーディオ機器を使用してきましたが、実は旭化成のDACを搭載したモデルは持っていませんでした。日本メーカーが掲げる「原音重視」の世界、一度は聴いてみたいと思いませんか?

購入トラブルを経て…Shanling M5 Ultra 到着!

そんな憧れを抱きつつ選んだのが、Shanling M5 Ultra です。

実はこの製品、昨年末にAliExpressで注文していました。

しかし、支払い完了から10日経ってもステータスは「発送準備中」のまま。しびれを切らしてショップに連絡したところ、直後に「発送済み」になったものの、数日後に「メーカーから入荷できない」との理由で強制キャンセル・返金処理になってしまいました。

(一瞬、発送済みとなったのは何だったのだろう…?)

海外通販あるあるとはいえ、2週間近く待たされた挙句のキャンセルは精神的ダメージが大きかったです。

結局、確実性を取って翌日配送のAmazonで買い直しました。価格は約95,000円。まさに清水の舞台からのダイブですが、無事に手元に届いた喜びはひとしおです。

開封の儀:外観と付属品チェック

それでは、いざ開封していきましょう。

パッケージは高級感があり、箱の裏蓋にはビロードのような加工が施されています。本体を取り出すと、ずっしりとした重量感が手に伝わってきます。

付属品一覧

・ 本体: Shanling M5 Ultra

・ USBケーブル: Type-A to Type-C

・ 液晶保護フィルム: 2枚(1枚は予備)

・ ドキュメント類: 保証書、日本語対応マニュアル、製品カタログ

付属品は必要十分といったところでしょうか。早速保護フィルムを貼り、電源を入れてみます。Android OSではなく独自OSを採用しているため、起動は非常に高速です。

本体のサイズ感

・ 縦: 約12cm

・ 横: 約7.5cm

・ 厚さ: 約2cm

・ 重量: 約255g(MicroSDカード込み)

コンパクトとは言えませんが、オーディオ専用機らしい頼もしいサイズ感です。

技術仕様:M5 Ultra の中身を深掘り

ここからは、このプレーヤーの凄さを技術的な側面から解説していきます。なぜこの価格なのか、その理由がスペックに表れています。

1. 旭化成フラッグシップDAC「AK4499EX + AK4191EQ」

本機の最大の特徴は、旭化成のフラッグシップチップセットを採用している点です。

・ AK4191EQ: デジタル信号の処理を担当

・ AK4499EX: アナログ信号への変換を担当

通常は1つのチップで行う処理を、2つのチップに完全に分離しています(セパレート構成)。これにより、デジタル処理に伴うノイズがアナログ回路に影響するのを徹底的に防ぎます。

さらに、電源系統の分離、クロック設計、基盤レイアウトも高度化・複雑化するため、この構成を採用する製品はどうしても高価になりますが、その分、圧倒的なS/N比と純度の高い音が期待できます。

2. 怪物級のアンプパワー

アンプ部には、解像感の高さと素直な音質で定評のある TPA6120A を採用しています。

特筆すべきはその出力パワーで、1100mW というポータブル機としては怪物級の数値を叩き出します。これなら、駆動力が求められる大型ヘッドホンでも余裕を持って鳴らせそうです。

3. シンプルを極めたシステム構成

・ OS: Shanling独自のLinux系OS

・ ディスプレイ: 4.7インチ タッチスクリーン

・ 機能: Androidアプリの追加インストールは不可(Tidalのみ対応)

・ 接続: 3.5mmシングルエンド、4.4mmバランス、USB、Bluetooth

Androidではないため、Apple MusicやSpotifyなどのアプリを自由に入れることはできません(Tidalには対応しているようです)。しかし、これは「余計な処理をさせず、純粋に音質を追求する」というピュアオーディオ的なアプローチと言えます。

知っておきたい注意点:インピーダンスの「1/8ルール」

スペックを見ていて一つ気になった点があります。それは出力インピーダンスが少し高めであることです。

オーディオ界隈には「1/8ルール」と呼ばれる指針があります。これは、「プレーヤー側の出力インピーダンスは、イヤホンのインピーダンスの8分の1以下が望ましい」というものです。

例えば、高インピーダンスのヘッドホンであれば問題ありませんが、一般的な低インピーダンスのイヤホンや、マルチBA(バランスド・アーマチュア)型のイヤホンを接続する場合、マッチングに注意が必要です。条件を満たさないと、せっかくのベルベットサウンドが歪んだり、音がボケたりする可能性があります。

M5 Ultraの3.5mmシングルエンド接続を使用する場合、計算上は 38Ω以上 のイヤホンであれば安定して駆動できると考えられます。手持ちのイヤホンとの相性は要確認ですね。


今後の検証予定

今回は開封とスペック解説がメインでしたが、次回はいよいよ実聴レビューを行います。

比較対象として考えているのは以下の機材です。

・ Hidizs AP80-PRO-X (DAC: ESS9219C 搭載)

・ FiiO Echo mini (DAC: CS43131 搭載)

・ FiiO BTR7 (USB-DACとして比較)

これらはエントリークラスの製品ですが、価格差やDACメーカーの違い(ESS vs Cirrus Logic vs 旭化成)によって、音質にどのような差が出るのかを検証するには良い比較対象になると思います。

・ 旭化成の「ベルベットサウンド」は本当に感じられるのか?

・ DACチップの違いだけで音質は変わるのか?

・ エントリー機とミドルレンジ機の価格差は音に現れるのか?

そして何より、私の耳でその違いを聞き分けることができるのか、それとも高額オーディオはただのロマンなのか。

忖度なしでレビューしていきますので、次回の更新もぜひご期待ください。


それでは、また。次のガジェットで。

2026/01/01

【2026年福袋】Amazonから消えた謎のゲーム福袋と、TRNの神コスパ福袋を開封!天国と地獄の結果に…?

 あけましておめでとうございます!

「ガジェットバジェット」の、なおです。

皆様のチャンネル登録・高評価に支えられ、YouTuberとしての活動も4ヶ月目に突入しました。

案件のご依頼もいただけるようになり、モチベーション高く動画制作を楽しんでおります。

今年も皆様のお役に立てる、そして楽しめる動画や記事をお届けしていきますので、どうぞ応援よろしくお願いします!

さて、お正月といえば「福袋」ですよね。

中身がわからないワクワク感、たまに入っているハズレも含めて、私はこのお祭り感が大好きです。

今回は、Amazonで購入した、対照的な2つのガジェット福袋を開封レビューしていきます。


1. 闇の予感?一木株式会社「ゲーム関連福袋」

まず1つ目は、Amazonで見つけた「一木株式会社」という販売元のゲーム関連福袋。

価格は3,980円で、ゲーム関連機器が5つ入っているとのこと。

しかしこの商品、購入後にAmazonから商品ページが削除されており、口コミすら確認できない状態に…。


そんなに慌てて消す必要あったのでしょうかね?

楽天市場には似たような福袋があるみたいですが…、謎です。

一抹の不安を抱えつつ、開封してみました。

【入っていたもの】

・ 片耳ヘッドセット

カナル型の片耳タイプ。充電ケースが非常にチープで、説明書に日本語はなく、技適マークも見当たりません…。音楽用ではなさそうです。

・ Switch Joy-Con用グリップ(2個)

箱には「NS 2対応」の文字が。実際にSwitch2のJoy-Conをはめてみましたが、グリップ感は悪くないものの、プロコン派の私には不要かも…。

・ Switch用ステアリングホイール(2個)

マリオカートなどのレースゲームで使うハンドル型アタッチメント。ジャイロ操作で体が一緒に動いちゃうやつですね。

・ PS4風コントローラー

見た目はPS4コンそっくり。握り心地は悪くないのですが、ワイヤレスの接続方式が不明で、こちらも技適未取得の可能性が高く、日本国内での使用は難しそうです。

・ 有線フルサイズキーボード

メンブレン式の非常に安っぽい作り。打鍵感はペコペコしており、メカニカルに慣れた身には厳しい仕上がりでした。価格換算すると数百円レベルでしょうか。

【総評】

結果として、5点入って3,980円でしたが、技適の問題や品質を考えると「残念な夢を見た」という感想です(笑)。

Switch2が入ってるかも?の期待があった点だけが、唯一のお得要素(?)でした。


2. これぞ福袋!TRN「イヤホン福袋」

気を取り直して2つ目です。

中華イヤホンメーカーとして有名なTRNが販売する福袋。

こちらはクーポン適用で6,360円でした。

なんと「イヤホン5本 + ドングルDAC」が入っているという事前情報があり、期待大です。

【入っていたもの】

・ TRN Black Pearl(ドングルDAC)

これがいきなりの目玉商品!DACチップ「CS43131」を2基搭載しており、これ単体でもAmazonで5,800円前後で販売されています。

つまり、これ1つでほぼ福袋の元が取れてしまう計算です。

・ イヤホン 5本

FZ-ZS1(軽量プラスチックハウジング)

Liberty Max(金属&樹脂ハイブリッド)

TRN-ST1(金属&樹脂、デザイン良し)

MT4 Pro(フェイスプレートがかっこいい)

FZ-FT1(アニメ調パッケージ)


【総評】

これは間違いなく「大当たり」です!


ドングルDACを持っていない方や、中華イヤホンをいろいろ聴き比べてみたい方には、最高の入門セットだと言えます。

6,000円台でこれだけの環境が一気に揃うのは驚異的ですね。

ドングルDAC買ったら、イヤホン5本がタダで付いてきた、みたいな錯覚に陥ります!


おまけ:KZの新作イヤホンも着弾

福袋ではありませんが、同じタイミングでKZのイヤホンも届いたので開封しました。


・(左) KZ-Taurus

・(右)KZ-Gale

どちらも2,000円以下で購入できる安価なモデルですが、ゴールドの輝きやフェイスプレートのデザインなど、高級感が漂っています。

KZらしい「安くて良い音」が期待できそうです。


まとめ

今回は「怪しいゲーム福袋」と「神コスパTRN福袋」の2種類を開封しました。

一木株式会社の方は若干ネタ枠みたいな感じになってしまいましたが、TRNのほうは実用性抜群で、これからじっくり音楽を楽しむのに活躍してくれそうです。

今回手に入れた大量のイヤホンについては、後日また「聴き比べ動画」を出したいと思います。

動画版では実際の質感や、私のリアクションもご覧いただけますので、ぜひYouTubeのほうもチェックしてみてくださいね!

それでは、今年もガジェットバジェットをよろしくお願いいたします。

次のガジェットでお会いしましょう!

「LETSHUOER S12 Pro」圧倒的な解像感!平面駆動型イヤホンの大定番を徹底検証

 みなさんこんにちは。 ガジェットバジェットの、なおです。 今回はイヤホン好きなら一度は憧れる「平面駆動型ドライバー」にフォーカスを当てて深掘りしていきたいと思います。 平面駆動型といえば、あの繊細で圧倒的な解像感が魅力ですが、「高い」「鳴らしにくい」といったイメージを持っていま...