みなさんこんにちは。
ガジェットバジェットのなおです。
「左手デバイス」ご存じでしょうか?
PC作業やゲームにおいて、通常マウスを持つ右手とは反対の「左手」で操作する、補助的な入力デバイスのことです。
カスタム可能なボタンやダイヤルが搭載されており、複雑なショートカットキー(例えば Ctrl + Shift + Alt + S のような)や一連の操作(マクロ)をボタン一つに割り当てることで、作業効率を劇的にアップさせるアイテムです。
「……それ、キーボードで良くない?」
今、そう思いませんでしたか?
はい、実は私もつい最近までそう思っていました。コピーは Ctrl+C、ペーストは Ctrl+Vを押せば十分じゃないか、と。
しかし、最近YouTubeの動画編集を日常的に行うようになり、「もっと編集作業の効率を上げたい!」と強く思うようになりました。
・なぜ高価な定番モデルではなく「DOIO KB16」を選んだのか
左手デバイスを調べると、まず目に入るのがプロ御用達の「TourBox」です。画像編集や動画編集の現場でよく見かける高性能機ですね。
これは非常に良さそうのですが、上位モデルの「Elite」は約4万円もします。
正直、自分がそこまで使いこなせるか不安があり、高価なデバイスを買って「宝の持ち腐れ」になったらもったいない…と躊躇していました。
他にも、ボタンにアイコンを表示できて見た目もかっこいい「Stream Deck」なども有名です。
そんな中、私が選んだのがこちら、「DOIO KB16」です。
(ドイオ、と読むのが正解かは分かりません…)
このKB16は、メカニカルキーボードのような4x4の16個のキーと、3つのダイヤル(小2つ、大1つ)を備えた、比較的小型な左手デバイスです。
価格もTourBoxの最廉価モデル(約14,000円)より少しお手頃な、約12,000円で購入できました。
そして何より、私がこれを選んだ決定打は、「テンキーとしても使える」という汎用性の高さです。
私は普段テンキーレスのキーボードを使っているので、数字入力の際に不便を感じることがありました。KB16なら、左手デバイスとして使わない時も(あるいは設定次第で)テンキーとして活用できます。(その場合は右手デバイスになってしまいますが)
「左手デバイス」と「テンキー」の二刀流ができるなら、万が一左手デバイスとして挫折しても無駄にならない、そう思い、左手デバイス入門機としてKB16を試してみることにしたのです。
・開封の儀:アルミ筐体の高級感と謎のギミック
早速、開封していきます。今回は日本のAmazonで購入しました。
何やら段ボールのパッケージもおしゃれです。お菓子の箱のようなあけくちが付いています。
開封すると、まず目に入ったのが段ボールの蓋の裏側。何やら切り抜き加工がされています。
外してみると…これは何でしょう?(詳しくは動画を参照ください)
気を取り直して、中身を見ていきましょう。
▼ 同梱物一覧
・KB16 本体
・検査証(三角)
・キーアサインの表
・スタートガイド(日本語対応)
・USB Type-A to C ケーブル
・キーキャッププーラー(キーキャップを外す工具)
本体を取り出します。
筐体の上半分はアルミ製で、ズシリとした重量感があり、非常に高級感があります。下半分は半透明になっており、LEDライティングが映えそうです。
3つのノブはすべて回すと「カチカチ」という心地よいクリック感があります。また、すべて押し込むことでボタンとしても機能します。
キー側は押下時のクリック感がない「リニアスイッチ」のようです。メカニカルキーボードのような打鍵感が気持ちいいですね。
このキー部分は「ホットスワップ」に対応しており、後から自分の好きなキースイッチに交換することも可能です。
サイズと重量も測っておきましょう。
サイズ:横幅 約14.2cm × 奥行き 約9.7cm × 高さ 約2.2cm (キー・ノブ除く)
重量:約345g
なかなかの重量感で、操作中にズレる心配はなさそうです。
・簡単設定:「VIA」でキーを自由にカスタマイズ
それでは、PCに接続してみます。接続は付属のUSBケーブルで行います。
Windows11環境では、特にドライバーや専用アプリケーションのインストールは不要でした。
キーのカスタマイズ設定は、スタートガイドに記載のある「VIA」というWebアプリを使用します。
・VIA
VIAは、対応キーボードのキーマップ(どのキーがどの役割を果たすか)を、専門知識がなくてもリアルタイムで簡単に書き換えられるツールです。
設定サイトにアクセスし、「Authorize device」をクリックしてKB16を認識させると、すぐに設定画面が表示されます。
画面左上で「レイヤー」を切り替えられます。KB16は物理的なレイヤー切り替えボタンはありませんが、このVIA上で設定したキー(例えばノブの押し込みなど)に「レイヤー切り替え機能」を割り当てることで、複数の設定パターンを使い分けることができます。(KB16の液晶に表示される1,2,3,4が、VIA上の0,1,2,3に対応しています)
キーの割り当ては簡単です。
設定したいキーをクリックし、画面下部の機能一覧から割り当てたいキー(例えば「A」や「Enter」、「音量アップ」など)を選ぶだけです。
Basic: 基本的なキー
Media: メディアの再生、停止、ボリュームコントロールなど
Macro: 定型文や複雑な操作(例: `Ctrl+Shift+Enter`)を登録可能
Layers: レイヤー切り替え操作
Special: 特殊記号や`Any`キー(複数キーの組み合わせを設定)
Lighting: LEDの光り方を変更
・ノブとキーの設定例(QMK Keycode)
ノブ(ダイヤル)の設定もVIAで行います。ノブをクリックすると、「反時計回り」「時計回り」「押し込み」の3つの動作にそれぞれ機能を割り当てられます。
ただし、ノブや一部の特殊なキー割り当て(例: `Ctrl+S`)には、「QMK Keycode」という少し専門的なコード知識が必要になります。
ここでQMK Keycodeを詳しく解説すると長くなってしまうので、参考までに、私が最初に設定した内容をご紹介します。
・ノブの設定例
・大ノブ
反時計回り:KC_MS_WH_DOWN :マウスホイール↓
時計周り :KC_MS_WH_UP :マウスホイール↑
押し込み :C(KC_S) :保存(Ctrl+S)
・小ノブ左
反時計回り:KC_VOLD :音量↓
時計回り :KC_VOLU :音量↑
押し込み :TO(3) :レイヤー4へ移動
・小ノブ右
反時計回り:RCS(KC_TAB) :ブラウザのタブ←(Ctrl+Shift+Tab)
時計回り :C(KC_TAB) :ブラウザのタブ→(Ctrl+Tab)
押し込み :TO(1) :レイヤー2へ移動
・レイヤー1(テンキー設定)
レイヤー1は、当初の目的通り「テンキー」として設定しました。
「M0」のキーは、マクロ機能を使って「0を3回入力する」ように設定しています。
・実際に使ってみた感想:もう「なし」には戻れない快適さ
設定が完了したので、早速使ってみます。
まずはExcelや家計簿ソフトでの数字入力。
やはり独立したテンキーは驚くほど効率が上がります。キーボードのホームポジションから手を大きく動かす必要がないのが、これほど快適だとは思いませんでした。
次にWebブラウジング。
小ノブ右に設定した「タブ移動」が非常に便利です。そして、大ノブの「マウスホイール操作」。これが思った以上に快適で、マウスホイールを回すよりもノブを回す動作の方が心地よく感じます。
これまで左手デバイスを愛用している方々が「もうこれなしには戻れない」と言っている気持ちが、少し分かった気がします。
・まとめ:左手デバイス入門の「最適解」
今回ご紹介した「DOIO KB16」は、プロ仕様の左手デバイスは敷居が高いと感じている方、高価な機材で失敗したくないと思っている方に最適な一台です。
手の届きやすい価格でありながら、「テンキー」にもなる高い汎用性と、日常作業を効率化する豊富なカスタマイズ機能を備えています。
あなたのPC作業における、ちょっとしたイライラや無駄な動作を、KB16が確実に解消してくれるかもしれません。
もし、日々の作業を少しでも効率化したいと思っているなら、この「DOIO KB16」から、快適な左手デバイスの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。



0 件のコメント:
コメントを投稿