みなさんこんにちは。
ガジェットバジェットの、なおです。
今回はイヤホン好きなら一度は憧れる「平面駆動型ドライバー」にフォーカスを当てて深掘りしていきたいと思います。
平面駆動型といえば、あの繊細で圧倒的な解像感が魅力ですが、「高い」「鳴らしにくい」といったイメージを持っていませんか?
今回は、平面駆動の定番と言われるほどオーディオファンからの評価が高い、LETSHUOER(レットシュオワー)の「S12 Pro」をレビューしていきます!
平面駆動型(平面磁界型)ドライバーとは?
レビューに入る前に、簡単に平面駆動型ドライバーの特徴をおさらいしておきましょう。
平面駆動型ドライバーは、薄い膜状の振動板全体に回路を配置し、磁石の間に挟んで全面を均一に振動させる構造になっています。主な特徴は以下の通りです。
・解像度が高く低歪み
・クリアで高速な応答性
・ダイナミック型に比べ音の立ち上がりが速く、繊細で音場の広い空間表現に優れる
・振動板が極めて薄く軽量(金属膜や特殊な樹脂)なため、最初から安定して動作し、物理的な「エージング」の必要性が非常に低い
LETSHUOER S12 Proの開封と豪華な付属品
LETSHUOERは2016年に設立された中国のイヤホンメーカーです。VGPアワードの受賞歴もあり、その実力は折り紙付き。今回はAmazonで購入しました。
開封して驚くのは、その豪華な付属品です!
イヤーピースが豊富:フォーム素材(3サイズ)とシリコン素材(2種類・各サイズ)が同梱。フォーム素材好きの私にはとてもありがたいです。
専用キャリングケース:そこそこ硬さのある、しっかりとした実用的なケースが付属します。
プラグ交換式ケーブル:なんと標準で2.5mm、3.5mm、4.4mmの3タイプのプラグが付け替え可能です!バランス接続もすぐに試せます。
その他:ケーブルバンド、マニュアル(日本語あり)、保証書、合格証など。
本体のハウジングは5軸CNC切削アルミニウム合金製で、直線的かつシンプルなデザインが非常にかっこいいです。コネクタは0.78mmの2pinを採用しています。
スペック概要
ここで「S12 Pro」の基本スペックを確認しておきましょう。
発売時期:2023年8月
ドライバー:14.8mm 平面磁気駆動ドライバー
周波数特性:20Hz~20kHz
感度:102dB ± 1dB
インピーダンス:16Ω ± 1Ω
ハウジング素材:5軸CNC切削アルミニウム合金
付属ケーブル:4芯 銀メッキ単結晶銅ケーブル(約1.25m / プラグ交換式)
重量:約5g (片側)
実売価格:25,000円前後
大口径の14.8mmドライバーを搭載しながら、ハイレゾ認定も受けています。ハウジングやケーブルの素材にも妥協がありません。
気になった点とリケーブルについて
製品のデザイン、付属品ともに文句なしだったのですが、1点だけ残念なことがありました。
それは標準ケーブルの耳掛けカーブが私の耳には合わなかったことです。しっかり耳に引っ掛けようとするとハウジングが浮いてしまい、正しく装着できませんでした。とても質の良いケーブルなだけに少し残念です。
そこで今回は、同じく単結晶銅銀メッキが使われている「BQEYZ WIND」の付属ケーブル(4.4mmバランス)にリケーブルをして試聴を行いました。プレイヤーは「Shanling M5 Ultra」を使用し、エージングは行っていません。
S12 Pro 音質レビュー
・装着感
金属筐体ですが、耳への収まりは非常に良いです。小ぶりで軽く(片側約5g)、長時間つけていても全く疲れません。リケーブルができるので、標準ケーブルが合わなかった問題もクリアできました。
・全体的なバランス
寒色でも暖色でもなく、非常にバランスが良いです。
「ドンシャリかな?」と思いきや、中音域もがっつり出ています。平面駆動にありがちな「おとなしい音質」という懸念は全くの杞憂でした。正確で原音に忠実なサウンドなので、どんな音楽ジャンルにも合います。「あれ、この曲こんな音鳴ってたっけ?」と思う瞬間が必ず出てきます。
・高音域
シャープでエッジの効いた音ですが、音量を上げても決して刺さる感じはありません。ストリングスやパッド系の音がとても繊細に響きます。
・中音域
ボーカルがぐっと前に出てきます。声の質、艶、息遣いがリアルで、高音や低音に埋もれることは一切ありません。
・低音域
弱くなく強すぎず、誇張もされない非常に良いバランスです。輪郭がくっきりしており、長時間聴いていても耳疲れしないチューニングです。低音好きな私にとっても、全体のバランスを崩さないこの絶妙な低音は「これくらいで十分」と思わせてくれます。
・空間表現・臨場感
適切な褒め言葉が見つからないほど素晴らしいです。
リバーブの残響音が深く、どこまでも響く空間の広さに言葉を失います。ライブ音源を聴けば、会場で拍手しているお客さんの手の大きさまで想像できるような、圧倒的な臨場感があります。
・鳴らしやすさについて
平面駆動型は「鳴らしにくい(アンプのパワーが必要)」と言われがちですが、S12 Proはインピーダンス16Ω、感度102dBと、比較的鳴らしやすい部類に入ります。
スマートフォンの直挿しでもそこそこの音量は取れますが、やはりドングルDACやDAPなどを使ってパワーをかけてあげたほうが、このイヤホンの本領を発揮してくれます。
まとめ:こんな人におすすめ!
結論として、LETSHUOER S12 Proは純粋な平面駆動を求めている方にとてもおすすめです。
多ドラ構成で平面駆動が入っているイヤホンも良いですが、平面駆動単体でも十分すぎるパワーを感じることができます。
1万円、2万円クラスからステップアップしたいけど、絶対に失敗したくない方
バランス接続を手軽に試してみたい方
平面駆動型の入門機を探している方
そんなワガママな要望に、これ1台で全部応えてくれます。
皆さんもぜひ、この圧倒的な解像感と空間表現を体験してみませんか?
それではまた、次のガジェットでお会いしましょう!

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