最近、AIのニュースが毎日のように報道されていますね。
長いこと放置されていたプログラムの脆弱性を発見したり、未解決だった数学の超難問をAIが解いたりといった人智を超越したニュースがある一方で、情報漏洩やセキュリティの懸念から、米政府が特定のAIシステムの利用を制限するといった話も飛び交っています。
AIが人類の救世主となるのか、それとも災厄となるのか、本当にすごい時代になりました。
私自身は、AIのディープな仕組みについては素人ですが、動画用のイラストを作ったり、日常のタスクを整理したりと、ガジェット感覚で日々楽しんでいます。
さて、そんな少し重たいAIのニュースはさておき、今回は自宅のデスクを彩る「かわいいAI」を作っていきたいと思います。
今回取り上げるのは、M5Stack社の手のりAIロボット「スタックチャン」です。
標準の状態でも十分賢く、時折見せる珍回答も楽しいのですが、「中身のAIを最新のGeminiに変えられたら、もっと面白くなるのでは?」と思ったことはありませんか?
実は、ファームウェアを書き換えることで、それが簡単に実現できちゃうんです。
今回は、2026年10月にアップデートされた最新のソースコードを使って、スタックチャンをGemini Live対応のリアルタイム会話ロボットに進化させる手順とその実力をレビューします!
手順概要
手順詳細
「スタックチャン」の最大の魅力は、なんといってもその愛らしい「手のりサイズ」のフォルムです。
デスクの隅にちょこんと置けるコンパクトなボディでありながら、M5Stackのディスプレイには表情豊かなアバターが表示され、視覚的に私たちを楽しませてくれます。
今回の設定では、サーボの初期値を「Center X: 166、Y: 110」に調整し、少し顔を上げてこちらを見つめてくれるような、イイ感じの角度に仕上げてみました。
起動すると、Wi-FiからIPアドレスを取得し、画面にアバターと「Please touch」の文字が表示されます。
タッチして「Listening…」に変わった瞬間の、ロボットがこちらに耳を傾けてくれているような待機姿勢のデザインは、何度見ても愛着が湧きます。
使用感とメリット
今回、motoh氏(ronron-gh)が作成された「AI_StackChan_Ex」を利用し、Google AI Studioで取得したAPIキーを使ってGemini Liveを組み込みました。
実際に話しかけてみて驚いたのは、その圧倒的なレスポンスの速さと会話の自然さです。
例えば、「今日の晩ごはん、何がいいと思う?」と質問すると、「急に寒くなってきたから、あたたかい鍋なんかどうですか?」と、ただのテキスト読み上げではなく、息継ぎや間の取り方まで非常にリアルな音声で返してくれます。
さらに、WebUIから「Enable Memory」を有効にすることで、過去の会話の文脈を記憶してくれるようになります。
これにより、「私、YouTuberやってるんだけど」といったパーソナルな情報を会話の中で教え込むことで、まるで本当のパートナーのようなパーソナライズされた対話が可能になります。
また、設定周りの使い勝手も非常に良好です。
microSDカードにyamlファイルを書き込んで設定することも可能ですが、Wi-Fi接続経由でスマホやPCのブラウザ(http://[IPアドレス])からアクセスできるWebUIが用意されており、直感的にネットワークやAI、サーボの設定が行えるのは大きなメリットです。
気になった点(デメリット)
非常に優秀なAIロボットに進化するスタックチャンですが、ハードウェアの制約ゆえにいくつか気になった点もあります。
一番の懸念点は、「メモリ容量の少なさ」です。
スタックチャンに内蔵されているフラッシュメモリは16MB、PSRAMは8MBしかありません。
Gemini Liveのような高度で連続的なリアルタイム処理を行わせると、稀に音声が途切れてしまったり、最悪の場合はシステムが耐えきれずに再起動してしまうことがありました。
物理的にメモリを拡張することができないため、このサイズ感と手軽さのトレードオフと言えます。
より安定した長時間の稼働を求める場合は、バックエンドの重い処理をPCや別のサーバー側に任せ、スタックチャン本体は「アバター表示、マイク、スピーカー」のみに専念させるといった、ハードウェアに依存しない構成を工夫する必要があるかもしれません。
また、設定において2.4GHzのWi-Fiアクセスポイントを使用する必要があり、5GHz通信だと動作が不安定になる点も、最新のルーター環境だけで構築している方は注意が必要です。
まとめ
今回は、M5Stack社の「スタックチャン」のファームウェアを書き換え、Gemini Live APIを使って超賢いリアルタイムAI会話ロボットに進化させる方法をご紹介しました。
メモリ制限による音声の途切れなど、ハードウェアならではの課題はあるものの、手のひらサイズのロボットと自然な会話ができる体験は、それを補って余りある感動を与えてくれます。
無料で使えるGeminiのAPIを活用し、VSCode経由で少しの手間をかけるだけで、これだけの完成度のガジェットが作れるのは本当に素晴らしい時代です。
もし動作がおかしくなっても、M5Burnerを使えば元の標準ファームウェアにすぐに戻すことができるので、安心して挑戦してみてください。
まだスタックチャンを持っていないよ、という方は、下記リンクから購入可能です。
□ M5Stack StackChan
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開封や、初期動作の過去動画もチェックしてみてください!
それではまた、次のガジェットでお会いしましょう。




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