みなさんこんにちは。ガジェットバジェットの、なおです。
今の若い方は、もうCDを買う機会が少なくなっているかもしれません。
しかし、私と同じ世代の方には、お小遣いを握りしめてCDショップへ走り、新譜を買いに行った熱い時代があったはずです。
今からおよそ半世紀ほど前、ソニーとフィリップスの共同開発で誕生したコンパクトディスク(CD)。
当初、フィリップスはカセットテープに近いサイズ感の「最大再生時間60分」を想定していましたが、クラシック音楽に造詣が深かった当時のソニー側が「それだとベートーヴェンの第九が収録できない」と主張し、74分になったという有名な逸話があります。
1951年のバイロイト音楽祭でヴィルヘルム・フルトヴェングラーが指揮した第九の演奏タイムが「74分」だったことが、現在の世界標準を形作ったと思うと非常にロマンがありますよね。
1982年10月にビリー・ジョエルの名盤「ニューヨーク52番街」とともに世界に放たれたCDは、私たちの音楽体験を劇的に変えました。
現在、私は持っているアルバムのほとんどをFLAC(可逆圧縮)に変換してデジタル管理していますが、ジャケットに思い出が詰まっているものや、プレミアが付いているものはどうしても手放せず、手元に残しています。
今回は、そんな「最近聴いていないけれど手元にあるCD」を改めて楽しむために、Amazonのタイムセールで5,000円を切っていた激安CDプレーヤー「ENVYCLOUD CDプレーヤー KC-909」を購入してみましたので、じっくりレビューしていきたいと思います。
デザインと外観について
激安の海外製ガジェットを買うとき、一番の心配事は「技適(技術基準適合証明)マーク」の有無です。
箱を取り出してみると、レトロ感のある良いデザインなのですが、パッケージのどこを見ても技適らしきマークが見当たらず「これはお蔵入りか…?」と嫌な予感がよぎりました。しかし、本体の底面を確認したところ、無事に技適マークを発見。安心してレビューを続行できました。
本体は、透明なフタ越しにCDの盤面が見
える構造になっており、ディスクが回っている様子を目で楽しめる非常にエモいデザインです。
付属品も充実しており、リモコン、3.5㎜ステレオケーブル、独自の電源ケーブル(Type-A to 丸形プラグ)、電源アダプター(5V/2A/10W)が同梱されていました。マウントキットは「壁掛け用」と「スタンド型」の2種類が用意されており、ライフスタイルに合わせて設置方法を選べるのは嬉しいポイントです。今回は卓上スタンドを使用してみましたが、底部に電源ケーブルを逃がすための高さが設けられており、スマートに設置できました。
本体重量はマウントなしの状態で約442g。昔ながらのポータブルCDプレイヤーより少し重いくらいの感覚で、手軽に持ち運んだり場所を移動させたりするのにも全く苦労しないサイズ感です。
使用感とメリット
実際にCDをセットして電源を入れてみると、ディスクが勢いよく回り始めます。
内蔵されている40mm(5W×2)のスピーカーから流れてくる音は、ハイエンド機のような解像度はありませんが、それが逆に「CDラジカセ」を彷彿とさせるローファイサウンドとなっており、なんとも言えない心地よさがあります。本体を多少揺らしても音飛びせず、安定感も抜群です。
そして、この製品の最大のメリットは「5,000円以下とは思えない機能の豊富さ」です。
Bluetooth 5.1に対応しており、受信だけでなく「送信」も可能。つまり、お気に入りのBluetoothイヤホンやスピーカーにワイヤレスでCDの音を飛ばすことができます。Bluetooth接続の場合、デジタル信号からアナログへの変換(DAC)は受信側(イヤホン等)で行われるため、プレーヤー本体のオーディオスペックに依存しすぎず、手持ちの良質なイヤホンを使えば十分に良い音で楽しむことが可能です。
さらに、CDだけでなくUSBメモリやTFカード(MicroSDカード/32GBまで)の再生にも対応。順次再生やランダム再生はもちろん、A-Bリピート機能まで搭載されているため、語学学習にも最適です。おまけにFMラジオ(76~108MHz対応)まで受信でき、付属のリモコンで選局も簡単。この価格でこれだけの機能が詰まっているのは、驚異的なコストパフォーマンスだと言えます。
気になった点(デメリット)
非常にコスパの高い製品ですが、いくつか気になった点(妥協点)もあります。
まず、CDのフタの開閉機構です。ボタンを押すとバネの力で「カシャッ」と勢いよく開きます。高級オーディオのようにダンパーが効いてゆっくり開くような上品さはなく、このあたりはコストカットの影響を感じる部分です。
また、対応フォーマットがCD、CD-R/RW、MP3、WMAとなっており、オーディオマニアが好むFLAC(可逆圧縮)には対応していません。
さらに、電源ケーブルが汎用性の高いUSB Type-Cではなく、片側が「丸形プラグ」の独自仕様になっている点も惜しいところです。断線や紛失をした際に、手持ちのケーブルでサッと代用できないのは少し不便に感じるかもしれません。
まとめ
レンタルショップでCDを借りて一生懸命カセットテープにダビングしていたあの頃。
返すのが面倒でつい延滞金を払ってしまったあの頃。
今となってはストリーミングやデジタルオーディオがすっかり主流になりましたが、たまには物理的なメディアである「CD」に思いを馳せながら、お気に入りの1枚を物理的に回してみるのも素晴らしい体験です。
「ENVYCLOUD CDプレーヤー KC-909」は、高音質をストイックに追求するデバイスではありません。しかし、5,000円以下で手に入るレトロなインテリアとして、そして当時のちょっとチープで温かい音質を懐かしむためのツールとしては、最高に「買い」なガジェットでした。
□ ENVYCLOUD CDプレーヤー KC-909
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Amazon : https://amzn.to/3TFJ5Y6
今夜はあの頃と同じようなローファイサウンドをBGMに、スコッチをトワイスアップでゆっくり楽しみたいと思います。
みなさんもぜひ、押入れに眠っている名盤を引っ張り出してみてはいかがでしょうか。


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